藝大生始めました

藝大

実はtwitterではもうお知らせさせていただいているのですが、先月、東京藝術大学音楽学部の作曲科に合格し今月より藝大に通っています。ちょっと遅めのエイプリルフールや釣りとかではなくガチです(笑)。

ちなみにこの学生証を知人に見せたらアウトロー漫画のキャラにいそうなんて言われてしましましたが、まあ実際何度も藝大に落ちた藝大卍リベンジャーズなのであながち間違ってない。

ちなみにtwitterで藝大合格の件をつぶやいたら結構反響ありました。いいねしてくれた方々ありがとうございました。

ここ最近ずっと自分の音楽活動や制作の仕事のお知らせもせず、Youtubeの動画もブログもある時期から更新頻度が激減したので、人によってはどうしたんだろうと思われた方もいるかもしれませんがこれが答えです。

締切のキツい制作の仕事は勉強しながらだと無理なのでほぼストップ。時間の融通のつきやすいレッスンの仕事をしながら何年も勉強してきました。

しかも勉強を始めたのが30代半ば。

ピアノやソルフェージュ関連も実質そこからのスタートだったので非常に時間がかかりましたが年齢的には41歳でなんとか受かることができました。

前代未聞とまでは言わないまでも結構なレアなパターンだと我ながら思います。もしかしたら今年藝大の美術の方に受かった乃木坂46の池田瑛紗さんの次の次くらいにレアかもしれない。

なぜ藝大を志望したのかは長くなるので詳しくはまたの機会としたいと思いますが、一言で言えば勉強したかったからです。勉強した先に何があるのかどうでもいいから勉強したかったし、それに自分がどこまで書けるのか試してみたかった。

それと今後教える仕事をしていく上でアカデミックな音楽の現場というのをこの目で見てみたかったというのもあります。

藝大以外にも素晴らしい学校は他にもあるし、単純に音楽で稼ぐことに限定するのであれば藝大である必要性は当然ないわけですが、音楽教育のトップは少なくとも日本では藝大が一番なのは間違いないわけで、そこがどんなところなんだろうという興味もありました。

ただ行きたいと思うのは簡単ですが実際に受かるというのはなかなか大変で。具体的にどこがどう大変だったのか、これも長くなるのでまたの機会とします。

でもこの藝大受験の期間は総じて楽しかったです。多くの藝大生は受験勉強やその期間は辛かったと口にする人が多いですが、自分は楽しかったです。もちろん自分の無能さや才能のなさに落ち込んだりする瞬間もなくはなかったですが、それよりも勉強の楽しさや悦びの方が遥かに勝っていました。

そう思えたのは自分を指導してくれた先生方のおかげに他なりません。人よりも時間はかかりましたがこの期間は藝大に受かったこと以上に自分の財産となっています。本当に感謝しています。

これから当然仕事をしながら通うことになるので大変と言えば大変ですが、せっかくつかんだチャンス、今後の音楽人生や仕事に還元していけるよう努力していきたいと思います。

まずは滞っていた自分の作品作りや動画やブログの更新の頻度を上げていったり、特にここ数年打ち込み関連はちょっと鈍っているのでそのリハビリあたりから始めてみようと思っています。

そして最後になりますが先日久々に父の墓参りに行って藝大合格の報告をしてきました。

実は自分が受験勉強を始めた年に父は亡くなったのですが、これまで行くたびに何も報告ができないことに不甲斐なさを感じてきました。でもこれでやっと堂々と父の墓前に立つことができるようになった気がします。父が生きている間に合格できなかったのはもちろん残念ではありますが、以前よりは顔を出せる時間もあると思うので今後ちょくちょく顔を見せにいこうと思います。

報告に行った日の霊園の桜。とても美しかったです。