先日、8回目のグループレッスンを行いました。
つい最近始めた気もするんですが初回はもう4年前になるんですね。今回もオンラインでしたがそろそろ対面でやりたい今日この頃です。
ちなみに7回までのグループレッスンは旧ブログで色々書いてますのでよければこちらもご覧ください。
http://blog.kohtaro.com/?cid=14
今回のテーマはペンタトニック。ペンタトニックを楽曲に使っていればその他は時間内に収まれば基本は楽曲のジャンルを含めて自由。
そのペンタトニックもメジャーペンタ、マイナーペンタ、ブルーススケール等に限定するものではなく、あらゆるペンタトニックを対象としました。
いわゆる琉球音階を初めとしたエスニックなペンタもOK、自分で創作したペンタトニックでもOK。トーナルで使うも良し、モーダルで使うも良し、もちろんブルースで攻めるのもOK。
さらに突っ込んだことを言うと主旋律、対旋律、ベースライン、リフどこに使ってもOK。
よくペンタトニックと言うと特に初心者のギタリストが最初に覚えるスケール、みたいなイメージがあるかと思います。でも実は使い方次第でかなり可能性が広がっているスケールでもあるんですね。
なので可能性がたくさんある分どのように使うのか、各自のクリエイティビティが問われた機会でした。
そのせいか集まった楽曲もペンタトニックを上手に使えた曲と、あともう一息な曲に二分化されてしまったように思いました。
これはグループレッスン中にも言ったことなのですが、勉強のセンスって2種類あると思っていて。
一つは勉強そのもののセンス。
ただこちらに関してはグループレッスンに参加してる人たちは一定のレベルにあると思っています。もちろん差がないわけではないですが教える側から見たら誤差と言ってもいいレベルです。
もう一つは学んだことを自分の音楽や人生に反映させるセンス。
これはレッスン全体の課題でもあるのですがこちらに関しては相当差があると感じています。同じ先生に同じ内容を習っているのに全員違うものができる。もちろんこれは喜ばしいことではあるのですが、一方で課題でもあって。特にペンタトニックのような自由度が高いテーマだとそれが顕著に出てしまいましたね。
よく作曲は教えられないと言うプロの人がいますが正確に言うと知識や技術は教えられるんですよ。ただそれをどのように自分の音楽に反映させるのかは正直教えようがない。当たり前の話ですがそれぞれが違う音楽や人生を生きているわけで、仮にそれを他人が肩代わりしたらそれはもうその人の音楽ではない。
なので買った洋服を自分の体型に合わせて裾上げしたり、手持ちの服と組み合わせてどうコーディネートするか考えるように、勉強したことをいかに自分の音楽や人生に活かしていくか、反映しているのかは非常に重要だし、その過程にこそクリエイティビティが宿ると考えています。
うちのレッスンに限った話ではないですが勉強してるんだけど、なぜか実践が上手くいかない人ははっきり言うとここの能力が欠けています。勉強したことを自分であったり、自分の音楽性と掛け算するのが下手。
その状態でいくら知識を頭に入れてもそれに自分が追いついてないといつか必ず頭打ちになります。
例えるならプラグインや音源がたくさんインストールされてるんだけど、スペックが追いてなかったり、OSが古すぎて上手く動作しないコンピューターみたいなものです。
心当たりのある人、結構多いのではないでしょうか。
ここを打開するのが今後の課題かなと思います。
もちろん勉強や練習は大事だし、知識や技術も大事です。ただそれだけだと超えられない段階になってきたということです。絶対的な答えがない分、現状出来てない人にとっては雲を掴む並に難しい話だと思います。でもそこは各自なんとか乗り越えて限界突破して欲しい。
一方で今回のお題を上手く実践できた人もいて3年ぶりの参加となったMVPを取ったS君もそう。ペンタトニックを使いつつさらに自分の音楽性を存分に発揮していて他の参加者にとっても大きな刺激になったと思います。コードの転回形で頭を抱えていたポンコツの頃から知っている自分としては、レッスンを卒業して3年間でこんなにも成長したことに正直驚かされたし、こういう瞬間は教える仕事をして本当に良かったと思います。あとはどんなお題が来ても今回のように自分の音楽性を発揮できるようになれば大丈夫でしょう。今後が楽しみです。
本編終了後、僕によるペンタセミナーもやったのですがこちらもなかなか濃かったと思います。自分としても資料を作りながらペンタの奥深さを改めて実感しました。そのうちペンタセミナー2もやりたいですね。具体的な内容が気になる方はレッスンにいつでもどうぞ。
そしてグループレッスン後は恒例のオンライン飲み会へ。
ここ最近聴いている音楽について語ったりなどこちらも充実した時間でした。しかしそろそろオフラインで飲みたいですね。早くコロナ収束して欲しい。

では最後にペンタトニックを使ってる楽曲を何曲か紹介して終わります。
坂本九/上を向いて歩こう
sukiyakiソングとして世界的にも有名な曲。この曲もAメロが実はペンタトニックです。ただしBメロからペンタではなくなるのがポイント。
WhiteFlame feat 初音ミク/千本桜
10年代を代表するボカロ曲である千本桜もペンタトニックが歌メロ全般で中心的に使われています。ただしペンタトニックには含まれない音もかなり限定的、しかも狙って使っているなという印象です。興味のある方は楽譜で見てみると発見があると思います。
坂本龍一/戦場のメリークリスマス
坂本龍一さんを代表する楽曲。この曲もテーマのメロディがペンタが中心なのですが個人的に注目したいのが、それに対して4度でハモっているところ。ペンタ+4度のハモリは手っ取り早く東洋的な感じを表現できるので一種のプリセットとして覚えておくといいと思います。
SixTONES/Imitation Rain
イントロの印象的なピアノのフレーズでCのマイナーペンタが使われています。ただそこにA♭をプラスしているのがポイント。Youtubeの動画では省略されているのですが、CDではこの曲でもマイナーペンタに4度のハモリ使われていますのでチェックしてみてください。
Rage Against The Machine/Bombtrack
ロックでのリフでもペンタは多用されます。もう少し具体的に言うとマイナーペンタトニックにブルーノートを追加したブルーススケールが使われることが多い。その具体例を挙げるとあまりにも多すぎてキリがないのですが、あえて10代後半の頃にコピーしていたこの曲をセレクト。シンプルなんだけどシンプルであるが故の圧倒的なパワー感が本当にロック。ちなみにYOSHIKIさんもロックっぽいリフはブルーススケールは本当に多用していて、さっきのImitation Rainの歌に入る前のギターリフもそうです。
Cream/Crossroads
メジャーペンタとマイナーペンタのミックスも実はペンタの常套句。この曲はエリッククラプトンを代表する名ソロですが前半がメジャーメンタが中心、後半はマイナーペンタが中心になります。いかにもギタリストらしいアプローチ。
The Beatles/Day Tripper
言わずと知れたビートルズの名曲。この曲の面白いのはリフがメジャーペンタとマイナーペンタの混合ペンタなのにメロディがミクソリディアンっていう。コード進行もブルース進行かなと思いきやF#7のコードが出てきたあたりでアレ?となる。これを従来の音楽理論で説明しようとすると意外と大変。でもビートルズは結構そういうことを平気でやるところがあるので、今後もリサーチしていきたいと思っています。

